<タカズパーラー 久松>宮古島
2010年08月24日
タカズパーラーに行ってみてごらん、と知人が勧めるのでどんなところなんだって訊くとニヤニヤ笑って応えようとしない。探しながら行ってみると久松漁港の裏手の小高いところにある小屋のような建物で見た瞬間小さい頃の愛読書<ロビンソンクルーソー物語>を思い起こした。
分かりづらい場所だがふもとからはあちこちに小さな店の看板が目に付くのでたどり着くには困らなかった。来間島から久松漁港までを見渡す写真を撮るには絶好の場所だろう。
店全体がベランダ風であるが調理場は陳列棚に隠れていてテーブル席からは見えない。店の構造から当然エアコンはない。おそるおそる店の中に入っていくと10歳くらいの可愛らしい女の子がメニューを片手に近づいて来たので<お母さんは?>と訊くと身振りで奥に居ることを教えてくれた。奥といっても狭い店だから物陰と言うべきだろうか。
まぁいいかと考えて少女にソーキカレーを注文した。その後しばらく奥の方で何やらカタコトと音がしていたが、しばらくすると再びさっきの少女がソーキカレーを持って来てくれた。エアコンが無いのと傾きだした太陽の日差しがテーブルを直射するのとでカレーがキラキラ光って目がくらむ。タマネギをたくさん使って云々とあるがこれまで食べたことのない味のカレーだ。いち早くこの店を出たい気持ちがはやってしまったのか、カレーを片付ける途中でやっと写真を撮ることを思い出した。
なんとか片付けて少女に代金を払い終えると奥の方から女店主が<今日も暑いですネェ~>って登場してきた。裏庭からもぎ採ってきたばかりのバンシロウの実を両手に持っている・・・そりゃ暑いよ、エアコンなし、直射日光アリだもんね、そっちはバンシロウこっちは万死労だよ、色々こっちも熱くなってマンネン・・・少女から客の注文を受け取る、作ったカレーを少女に渡す、急いで裏庭に行ってバンシロウの実を採る、非常にゆっくりと店に戻る、帰り際になって初めてぬっと客の前に出てきて声をかける・・・うう~ん・・・こりゃ一体ナンだろう・・・
知人が笑いながら紹介してくれた意味をかみしめながら店を後にした。
Posted by キョー兄ィ at 13:41│Comments(0)
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