<喫茶店ジュニア カツカレー>宮古島
2010年08月17日
宮古高校前の通りにあるこの店のカツカレーは地元ではかなり有名なのだ。宮古の人なら2人に1人は<喫茶ジュニア>と聞けば<カツカレー>と答えるだろう。普通のカレーの450円に僅か50円アップするだけで本格的なカツカレー500円に大幅にグレードアップするのだから客は当然カツカレーを注文する。店としてもおそらく最初からカツカレーを提供する意欲満々なのだろう。若い客の中には<カツカレー大盛り>ってのを頼む人もいる。
店内は落ち着いていて静かで凛とした空気が充満している。これぞ大正時代から昭和までの時代が生んだ典型的な喫茶店だ。床もテーブルも時間の流れというワックスで磨かれ渋く輝いている。音楽は当然クラッシクだ、今日はメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第一番が流れている。まさしく昭和の喫茶店はこうでなければならなかった。
あの時代に数多くあったこうした名曲喫茶店は携帯によるコミュニケーションスタイルの変化に伴いその必要性が乏しくなり、さらに人々がゆっくりコーヒーを飲むという心の余裕を失って徐々に姿を消してしまった。もう一度こういう喫茶店の時代が来て欲しいものだ。
カレーは美味しい、アイスコーヒーも予想通り申し分のない味だった。
カツカレーランチセット(ドリンク付) 650円
Posted by キョー兄ィ at 14:33│Comments(0)
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