ぱいながま食堂<食堂選びの意外な基準>キョー兄

キョー兄ィ

2010年11月17日 13:53


 昼食をどこで食べるか、この日常的な問題に普通私たちは店の味とか値段とか店までの距離とか駐車場の利用しやすさなどで考える。
 パイナガマビーチ前道路沿いにあるこの小さな食堂は昼時には大抵地元客で賑わっている。そこで好奇心の強い観光客はきっとすごく美味しい店だろうと考えて行ってみたくなる。
 私もそんな考えで行ってみたが期待していたほどの味ではない。宮古そばは若干しょっぱい、カツ丼も揚げる油がちょっと・・・これといった駐車場もない。それでもこの店には地元客が多い。
 なぜだろう、冷静に来客層の服装を見ればその人気の理由が分かってくる。私たちは当然のことだが背広を着ている時と作業服を着ている時とでは食事時に選ぶ店は異なる。
 実はこの店の客のほとんどが工事現場からやってきている。作業衣だから土やらが付着しているかもしれないが、そんなことはこの店全体が外も内も茶色に日焼けしているのでなんとも気にせずに済む。混んでさえいなければ座敷に横になっても文句は言われないだろう。 
 おそらくこの気軽で飾らない雰囲気が人気の秘密に違いない。客の中には<焼きソバとご飯>を注文する体格の良い猛者がいた。おそらくサービスでご飯を付けてくれるはずだ。こうしたワガママな食欲にも気軽に応じてくれるオバサンの心意気は<チャントしていない>店ならではの魅力だ。


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