<レトルトカレー戦争 ボンカレーの報復戦>

キョー兄ィ

2010年08月16日 00:37


  均一料金の居酒屋戦争ほどでもないだろうがレトルトカレーの世界でも低価格競争と差別化競争が激化しているようだ。近頃の大手スーパーのプライベート商品は70円台に突入している。これらは失うものがないゆえに、何をしでかすか分からないゲリラ集団だ。
  中堅どころのハウス食品やグリコ食品も100円前後という最も売れるボリュームゾーンを押さえようと新商品を投入してくる。これらは日本の家庭の現実を正確に把握しているようだ。家計に優しくまずまず満足するものを、つまりはコストパーフォーマンスの達人集団だ。
しかし、プライドの高いレトルトカレーも存在する。弱スパイス系の傑作<銀座カレー>は200円を超える。またこちらは購買層が狭いゆえだろうか老舗スパイス系<中村屋のカレー>は250円と他の商品群より高い。ツンとして他の仲間を眼下に見下ろして君臨している。この他に<道場六三郎カレー>などがあるが値段の割にはさほど美味しくない。
 驚いたのはここに来てあの徳川幕府のように安泰に思えた<ボンカレー>がついに新製品を出したことである。商品は<ボンカレーNEO>とある。あれほど売り上げに貢献した山本富士子のエプロン姿はもうない。永谷園の三木のり平に次ぐ痛ましい惨事である。黙祷。
  価格は<銀座カレー>と同等だ。相手を指名して打ちのめそうという腹だ。低価格商品の代名詞でレトルトカレーの世評身分制度では士農工商の更に下の身分にあって約半世紀国民からチョット愛され大いに軽んじられ、それを我慢し続けて来た超大御所が<テメーラ俺をなめるなよ、オドリャー、ガオーッ>って雄叫びを上げた気がする。これはエライことになった。我が国レトルトカレー史上最大の大戦乱が始まる。血で血を洗う応仁の乱だ・・・がこの続きは次回に・・・

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